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「タツヤ・・っオレもそろそろ、ヤバい・・っ」

「タイガ・・・

氷室は火神の耳元に顔を寄せた。耳朶を甘く噛み、耳の穴に息がかかるように、そっと囁く。

「出してくれよいっぱい・・オレの中に・・」

「おま・・バカ・・・っ」

耳に直接吹き込まれた甘い声に、火神は堪らず達した。

「バカって言ったな?」

「そーいうバカじゃねーよ」

「わかってる・・」

繋がったまま、二人は激しい口付けを交わす。くちゅくちゅと室内に響く音に、火神のペニスが反応を示し始めた。気付いた氷室は火神から顔を離し、じっとその顔を見上げた。

「タイガ、またおっきくなってる」

「このままもう1回デキそうなんだけど」

「今いっぱい出しただろ?ゴムから溢れたり破れたりしそうだからダメ」

「抜かず何発ってのヤってみてーなぁ」

「そんなことされたらオレの身体がもたないよ、それに・・」

「・・・それに?」

「黒子君来てるみたいだけど、いいのかい?」

「!!!!????」

火神はバっと振り返り、リビングのドアを見た。が、人影はない。

「ど、どういうことだよタツヤ!」

「え?さっきそこから覗いてたんだ。一瞬オバケかと思って焦ったよ。合鍵でも持ってるのかい?」

「持ってるけど・・って、何でそのときに言わないんだよ!」

「ふーん・・鍵、持ってるんだ?」

「いや、合鍵ったってな・・」

「もっと見せつけてやれば良かった」

「は?何言って――」

「だって・・気持ち良かったんだよ。途中で止めて欲しくなかったんだから仕方ないだろ?」

「そういう問題じゃ・・って、あー、もう!!」

不貞腐れたような顔を見せながらも、気持ち良かったから、と言われたのでは、怒る気も失せる。とりあえず火神は氷室の中に挿入したままのペニスをゆっくりと引き抜いた。

「あ・・ん・・っ」

尻の中を埋めていたモノが抜かれる喪失感に、氷室は思わず声を洩らす。いつもならその声すら愛しくて抱きしめたくなるところだが、今はそれどころではなかった。黒子がいたということは、他のメンバーも一緒の可能性が高い。黒子だけならともかく、先輩たちにこの関係がバレるだなんて、一体どんな顔をすればいいというのか。頭の中でいろんな考えが交錯して、脳ミソがパンクしそうだ。

とりあえず、考えるのを止めた。ペニスから外したコンドームには、自身が放った精液が溜まっている。火神は「ちっ」と小さく舌打ちをして、それを大量のティッシュで包み、隣接したキッチンのダストボックスに捨てた。さらにタオルを濡らし、腹に放たれた氷室の精液を慌しく拭う。

「オイ、タツヤも・・」

「オレ、シャワー浴びてくる」

「パンツくらい捌けよっ!!」

「女じゃあるまいし。それに黒子君もう帰っちゃったんじゃないか?」

「・・ちょ、ちょっと待て!」

氷室は脱ぎ捨てられた衣服を拾い集め、一糸纏わぬ姿でリビングを出た。

が―――。


「タイガ、大変だ」

少し困ったような顔をして、氷室はすぐに戻ってきた。

「な、なんだよ、今度はなんだよ」

「誠凛の皆さんが・・玄関に集合してる・・・」

「・・・・・・・・・・・」


あまりの絶望感に、火神はガックリとその場に膝をついた。






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