バスケを通じると、その感情は消える。
今日の練習が終わりに近付いていた。 基礎練の後はディフェンスの強化に特化した練習を行い、今は、その成果を確認するためにミニゲームを行っているところだ。 2階の窓から、夕方の日の光が差し込んでいる。
「ディナイ!さっき言ったろ?そこでちゃんとしないと!」
氷室が敵側の後輩に向かって声を上げる。
「ほら、もらった!」
味方の後輩からパスを受け、氷室は軽くボールを突いて振り返り、跳んだ。 オレンジ色の光が氷室を照らす。
「綺麗だ―――」
容姿ではなく、彼のバスケが。
ボールは弧を描き、ほとんど音も立てずにゴールを潜った。 劉は、夕日の眩しさと、そのシュートの美しさに目を細めた。
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